婦人科子宮頚部細胞診 第1章
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–10–2.塗抹原理 Cellprep®システムはCellprep®本体、Cellprep®バイアル、メンブレンフィルター、Cellprep®スライドで構成される。スライドガラスに密着するクッション性に富んだ構造のメンブレンフィルターを使用し、風圧を利用した細胞転写によって均一かつ過度な力が加わらない、すぐれた細胞定着性が実現している(図3)。 またCellprep®バイアルに含まれる固定液成分は低濃度のエタノールをベースとし、夾雑物を処理するための前処理剤を配合することにより観察のしやすい標本作製を可能にしている(表1)。外観タイプ子宮頸部、口腔尿、髄液呼吸器穿刺吸引、体腔液保存溶液特長・粘液成分の除去・赤血球の溶血・細胞収縮の抑制・粘液成分の除去・粘液成分の除去・赤血球の溶血表1 Cellprep®バイアル一覧風圧により過度な負担をかけずに細胞を回収できる。メンブレンは、水分のみ通過させ細胞を残留させる。図3 Cellprep®の塗抹原理細胞は最適な風圧を受け、形態の変化はほとんどなくスライドに付着する。風圧(吸引風圧)吸引風圧によって、バイアル内の細胞を引き寄せ、マイクロブレン上に付着させる。スライドに向けエアーを噴射し、マイクロメンブレン上に回収した細胞をスライドに付着させる。バイアル保存液細胞マイクロメンブレンサブメンブレンスライドメンブレンフィルターマイクロメンブレンサブメンブレンメンブレンフィルター風圧(エアー噴射)固定液特長

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