婦人科子宮頚部細胞診 第4章
3/9

–79–1.従来法との相違点 従来法と比較したCellprep®での細胞形態の特徴は、以下の通りである。1)乾燥標本はない検体をバイアルにただちに入れることにより、乾燥による不適正標本はまず発生しない(図1)。2)背景がきれいで、壊死が少なく、炎症性細胞は集塊状に出現する。粘液融解、溶血により、夾雑物は取り除かれる。炎症性細胞や壊死物質はスライドに付着しにくく、従来法に比べて出現頻度が低くなる。炎症性細胞は集塊状になったものがスライドに付着する(図2)。図1 子宮頸部:LSIL(CIN 1)Cellprep®従来法図2 子宮頸部:NILMCellprep®従来法

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る