一般カラーアトラス 第2章
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–24–図12 胸水:扁平上皮癌図13 胸水:扁平上皮癌(P40免疫染色)*一般細胞診は従来法においても、良悪の鑑別、組織型判定が困難な症例は多く、このような場合、免疫細胞化学染色を施行することがあった。従来法においては検体が残存しないので、細胞転写法など煩雑な手順をとって免疫染色を施行してきた。Cellprep®LBCでは、バイアル内に一定期間検体を保存しておけるため、診断困難例においては、後日標本作製したうえで免疫染色を施行することができる。平面的に塗抹され、細胞が重なることが少ないので免疫染色の判定も容易である。2–3 判定と診断報告・診断報告は従来法と変わらない。免疫染色の結果を併記したうえで細胞診最終結果として診断報告を行う。・尿はCellprep®LBCのみの判定を行う。・穿刺材料は現在のところ、従来法とCellprep®LBCの併用を行う。・液状検体(体腔液、髄液、関節液など)も基本、従来法と併用を行う。沈渣の少ない検体はCellprep®LBCのみで判定する。

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