一般カラーアトラス 第3章
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–46– 穿刺材料は基本的に従来法(ガラス吹き付け法など)を施行し、針内に残存した細胞を回収する目的でLBCを併用する。 Cellprep®は注射針を入れたまま標本作製できるので安全である(図1)。また、溶血効果があり、背景の血液が除かれることから細胞所見が明瞭となる。 良性疾患など採取細胞が少ない症例や背景所見が重要な症例では、LBC法のみでは判定困難なこともある。 従来法とLBC法を併用することにより、正診率は向上する。肺癌取扱い規約第7版と肺癌WHO分類第4版の腺癌の分類穿刺吸引材料のLBC標本3–2 乳腺FNA材料:乳腺穿刺 年齢・性別:40歳代・女性 図2 Cellprep® Pap  x200図3 従来法 Pap  x200 材料:乳腺穿刺 年齢・性別:50歳代・女性 図4 Cellprep® Pap  x200図5 従来法 Pap  x200図1 穿刺吸引・体腔液用バイアル線維腺腫乳管癌

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