一般カラーアトラス 第3章
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–96–肺癌取扱い規約第7版と肺癌WHO分類第4版の腺癌の分類子宮体部のLBC標本3–10 子宮体部図3 従来法 Pap  x200 婦人科・口腔用バイアルを用いて子宮体部細胞診にもCellprep®法による標本作製が可能である。 小細胞集塊で出現する漿液性腺癌や類内膜腺癌(G3)などは従来法の細胞所見と変わりなく判定可能である。 一方、構造異型が重要である類内膜腺癌(G1)は大型集塊が断片化するため判定困難な症例もあるが、仔細に観察すると小型集塊だが構造異型や細胞配列を確認することができる。 現状では直接塗抹標本を作製した残りの検体をCellprep®法に使用することが多く、細胞数が少ない症例が多い良性症例においては評価が困難な場合が多い。図1 Cellprep® Pap  x200図2 Cellprep® Pap  x400症例79漿液性腺癌材料:子宮体部 年齢・性別:60歳代・女性 臨床経過:不正出血 漿液性腺癌のように異型の強い細胞が乳頭状集塊を形成する症例では、小集塊で多数出現するため、従来法と同様の細胞所見を呈する。

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