一般カラーアトラス 第4章
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–101–4–1 Cellprep®を用いた免疫染色の方法 本アトラスにおける免疫細胞化学染色はベンチマークGX(ロシュ・ダイアグノスティックス)を使用し、I-VIEW、OptiViewの2つの検出キットを用いた染色プロトコールにより行った。2つの検出キットは検出感度に差があり、基本的には抗原局在が細胞質/細胞膜の場合はI-VIEW、核の場合はOptiViewを使用する。例外に関しては後述の「ベンチマークGXを用いた免疫細胞化学染色推奨プロトコール」を参照していただきたい。なお、抗原賦活化についてはI-VIEWは賦活化不要、OptiViewでは熱処理、またはプロテアーゼによる賦活化を実施する。I-VIEW DAB ユニバーサルキットビオチン・アビジンの親和性を利用した免疫組織/細胞化学染色用検出試薬キットI-VIEW DAB ユニバーサルキットは、ビオチン・アビジン結合を介して、マウスおよびウサギ一次抗体を検出するLSAB法による検出システムである。反応生成物は、DAB発色により茶褐色を呈し光学顕微鏡下で観察することができる。製品特性◆LSAB法に基づいた免疫組織/細胞化学染色法により、組織または細胞中の対象抗原を検出◆ベンチマーク自動染色システム用に最適化されており、すべての試薬が調製済み反応原理スライド標本に一次抗体を反応させると、標本上に存在する対象抗原と結合する。次にビオチン標識Ig 及びアビジン-HRP を反応させると、スライドガラス上に対象抗原-一次抗体-ビオチン標識Ig-アビジン-HRP 結合物が形成される。この結合物にDAB 試薬、H2O2 試薬及びCOPPEER 試薬を添加すると、酵素反応により、茶褐色に染色される。反応原理(模式図)アビジン−HRPビオチン標識Ig一次抗体H2O2DAB

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