一般カラーアトラス 第4章
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–102–ベンタナ OptiView DAB ユニバーサルキット高感度の検出システムであり、様々な一次抗体において優れた染色性を提供ベンタナ OptiView DAB ユニバーサルキットは、ビオチン・アビジン結合を用いない検出システムで、マウスおよびウサギ一次抗体を検出する。本キットは、独自の非内因性ハプテンであるヒドロキシキノキサリン(HQ)を用いることにより、従来の検出キットに比べて感度および特異度が向上する。本キットを用いることにより、従来の検出キットで検出可能な抗原から、検出が困難であった発現量の低い抗原まで、あらゆるニーズに応じて条件を最適化することが可能である。製品特性◆生体内に存在しないハプテンであるヒドロキシキノキサリン(HQ)を二次抗体の標識物として用いることにより、非特異反応と背景染色を軽減◆独自のハプテン技術によって一次抗体周辺へのマルチマーの結合を増やすことにより、多くのペルオキシダーゼ(HRP)が標識され、安定したDAB発色を提供◆柔軟性の高いプロトコール設定によって、一次抗体ごとに最適な染色性を提供 >熱処理反応時間の選択肢が拡大 >内因性ペルオキシダーゼのブロッキングを一次抗体の前または後から選択可能 >一次抗体、二次抗体およびマルチマーはプロトコール設定によりスライド上での希釈が可能 >二次抗体およびマルチマーの反応時間が選択可能反応原理 本キットは、マルチマーを使用した免疫細胞化学染色法により、生体由来の細胞中の対象抗原を検出する。スライド標本に一次抗体を反応させると、標本上に存在する対象抗原と結合する。次にHQで標識したリンカー及びHRPで標識したマルチマーを反応させると、スライドガラス上に対象抗原-一次抗体-リンカー-HQ-マルチマー-HRP結合物が形成される。この結合物にDAB試薬、H2O2試薬及びCOPPER試薬を添加すると、酵素反応により、細胞中に存在する対象抗原が茶褐色に染色される。反応原理(模式図)OptiView-リンカー−HQOptiView-マルチマー−HPR一次抗体

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